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企業研修を動画で実施するメリット・デメリット全解説

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企業研修を動画で実施するメリット・デメリット全解説

「研修を動画で行おうか考えている」
「研修を動画で実施するメリット・デメリットは何?」
などと悩んでいませんか。

動画による研修は、テキストだけの資料より効率的に多くの情報を伝えられるためおすすめです。上手に活用すれば、コスト削減や学習効率の向上にもつながります。

この記事では、企業研修を動画で実施するメリット・デメリットを解説します。研修動画の種類や東映が提供する研修動画サービスも紹介するので、企業研修を動画で実施したい人はぜひ最後までご覧ください。

研修動画の基本概念と大手企業における利用状況

研修動画とは、テキストや講義形式と並ぶ新たな研修方法です。研修動画はさまざまなシーンで利用されますが、主な使用目的は以下のとおりです。

  • 新入社員やアルバイトに向けた教育
  • 従業員全体へのコンプライアンス研修
  • 自社で提供・利用しているサービスの使い方

研修動画はスマートフォンやパソコンなどの端末を利用してインターネットで学習するため、eラーニングの一種とも言えます。

テロップや静止画をメインに解説するものや、特定のテーマについて講師が解説するものなど、動画の種類はさまざまです。

どのような内容の動画を作るかによって、適している種類が異なります。作成する際は、研修動画の目的に合わせて形式を決めることが大切です。

また、研修動画は以下のような大手企業も利用しています。

  • 大塚製薬株式会社
  • ミニストップ株式会社
  • 株式会社すかいらーくホールディングス

大塚製薬株式会社では、MR職向けの研修にeラーニングを取り入れています。ミニストップ株式会社では「ミニストップチャンネル」と呼ばれるeラーニングシステムを導入。主に従業員向けに商品情報や調理方法を3分程度の動画にまとめて配信しています。

株式会社すかいらーくホールディングスでも、アルバイトの接客・調理研修を動画で行っています。今や多くの企業で、動画教材を活用した社員教育が行われているのです。

研修動画導入のメリット

研修動画は提供する側、受ける側の両方にとってメリットがあります。ここでは、研修動画導入のメリットを詳しく見ていきましょう。

コスト削減と効率性の向上

研修動画導入のメリット1つ目は、コスト削減と効率性の向上です。

集合研修の場合、研修を行うたびに会場費や講師を雇う人件費、参加者の交通費や宿泊代などさまざまな経費がかかります。

一方、研修動画は一度手に入れてしまえば内容に変更がない限り、何回でも繰り返し利用可能です。そのため、研修動画導入の初期費用はかかりますが、長期的にみると集合研修よりも大きなコスト削減効果が見込めるでしょう。

また、研修動画は繰り返し視聴できるため、資格取得学習や苦手分野の克服に最適です。理解しているところは倍速で視聴し、分からない部分は何度も見直すなど、自分のペースで効率的に学べます。

リソース節約と時間管理の最適化

研修動画を導入すれば、人的資源の節約と時間管理の最適化にもつながります。

対面の研修では、以下のようなさまざまな人的リソースが必要です。

  • 宿泊費
  • 移動交通費
  • 会議室の確保
  • 受講者・講師のスケジュール調整
  • 資料作成やその他の準備など

動画研修であれば、一度映像さえ準備するとあとは動画を使い回せるため、上記のようなリソースを節約できます。

また、学習管理システムを利用して動画配信をすると、受講時間の管理が可能です。誰が・いつ・どこまで受講したかなど受講履歴データを取得できます。

決まった時間に研修動画を配信したり、受講集計も自動で行えるので、運営業務の負担が少ない点もメリットと言えるでしょう。

学習効果の向上と受講者の満足度

学習効果の向上と受講者の満足度アップも、研修動画を導入するメリットです。

昨今は動画型の学習サービスが普及していますが、それは動画による学習の優位性があるからでしょう。動画ではストーリーや動きのある解説を工夫することで、受講者の興味をひきつけ、記憶に残りやすくなります

工夫のない単調な教材では、受講者は飽きやすく、研修そのものへのネガティブなイメージを持つ可能性があります。結果として、研修には確かに出席しているのに、意欲が低いために内容が入っていないという事態になりかねません。

動画教材には受講者の意欲を引き出し、高い学習効果を実現するポテンシャルがあります。

視覚的学習と柔軟な学習スタイル

視覚情報をふんだんに取り入れた学習と、柔軟な学習スタイルも動画研修の優位性のうちの一つです。

動画で伝えられる情報量は、テキストのみの場合と比べて圧倒的に多いと言われています。そのため、動画を活用すると、同じ時間でもテキストとは比較にならないほどの情報をインプットできるでしょう。

工場での作業や接客、調理マニュアルなど文字にすると伝わりにくい内容には、特に動画が向いています。

さらに、動画は都合の良いときに好きな場所で見られるため、柔軟な学習スタイルを実現できます。忙しい人や勤務時間が不規則な人、遠方勤務者にとって、勤務時間や勤務地に左右されずに研修を受けられるのはうれしいポイントです。

研修動画導入のデメリット

動画による研修は、メリットばかりではありません。以下のようなデメリットも理解する必要があります。

  • 受講時間の確保
  • オンデマンド研修におけるサポートや質疑応答の難しさ
  • 視聴環境の整備

それぞれ詳しく解説します。

受講時間の確保

研修動画導入のデメリットとして、いかに受講時間を確保してもらうかを考えなければならないことが挙げられます。研修動画は好きなときに受講できる点はメリットですが、裏を返すと先延ばしにされ受講してもらえない可能性もはらんでいます。

動画研修を行う際は、受講者任せにするのではなく、視聴期間などを設けて進捗を管理する体制を作る必要があるでしょう。視聴管理機能を利用すれば、受講者の学習進度を把握できます。未受講者がいれば、背中を叩いてあげましょう。

サポートや質疑応答の難しさ

特に受講者の都合に合わせて受講できるオンデマンド型の研修では、その場で講師と会話することが難しいです。そのため、リアルタイムでのサポートや質疑応答が難しく、何も対策を打たなければ消化不良のまま終わってしまう受講者が続出しかねません。

そのため、企業が研修動画を活用する際に注意したいのは、一方通行にならないための仕組みを作ることです。たとえば、動画に対してアンケート・コメント・質問などができる機能を備えると良いでしょう。対面では気後れから発言をためらう人でも、オンラインであれば気兼ねなく発言できるメリットもあります。

視聴環境の整備

研修動画を導入するには、PCやネットワーク環境の整備が必要です。社内Wi-FiやVPNなどの安全な環境を準備すれば、スマートデバイスから研修動画を受講できます。

とくに、タブレットとVPNを組み合わせた環境で行う研修動画は人気です。スマートデバイスの導入が一般化している保険業界などで多く採用されています。

また、受講者が持つデバイスのOSやブラウザに左右されないフォーマットの整備も重要です。

研修動画の種類

研修動画は、大きく以下の3種類に分けられます。

  • セミナー形式
  • マニュアル形式
  • ドラマ形式

それぞれの特徴や向いている利用シーンを見ていきましょう。

種類1:セミナー形式

セミナー形式とは、講師1人が複数人の参加者に研修を行う様子を撮影して、動画にまとめたものです。動画の撮り方には、講師が視聴者に向かって話している風に撮影するか、実際に参加者がいる様子を撮るかの二通りがあります。

セミナー形式の動画は、以下のようなシーンに適しています。

  • 新入社員の研修
  • 業界や仕事に必要な基本知識などの解説
  • マナー講習
  • 社内勉強会

実際に目の前で人が話すことで説得力が増すのは、セミナー形式のメリットと言えるでしょう。

種類2:マニュアル形式

マニュアル形式とは、仕事や接客の様子、業務手順などを説明する動画を指します。文字や画像では伝わりきらない業務が多い飲食やアパレル、テーマパークなどの接客業で使われることが多いです。

イラストを利用してわかりやすく説明するのが特徴で、アニメーションが使われる場合もあります。動画にすることで実際の現場を疑似体験できるため、新人にとってはイメージがしやすいでしょう。

種類3:ドラマ形式

ドラマ形式とは、特定のシチュエーションを演者の演技とともに撮影した動画です。コンプライアンス研修などの危機意識を持たせたいときや、会社のビジョンなどを伝えたいときに向いています。

トラブル・ハラスメントの場面や社員が現場で働く様子などを、リアリティとストーリー性をもって表現できるのが特徴です。登場人物に自分を投影することで、動画の内容を自分事として捉えやすくなります。

ドラマや映画を見る感覚で視聴できるため、受講者が飽きにくいのもメリットの一つです。

YouTubeを利用した動画研修で注意すべきこと

オリジナルの研修動画ではなく、YouTubeに掲載されている動画を利用すれば、新規の作成コストやイントラネットの登録費用などがかりません。ただし、下記のようなデメリットが考えられます。

  • 社外に情報漏洩する恐れがある
  • 既存の動画を使う場合は許可を取る必要がある
  • 進捗状況の管理が難しい
  • 広告が多く入る

それぞれのデメリットを詳しく解説します。

社外に情報漏洩する恐れがある

Youtube上に動画をアップロードして企業研修を実施する場合、人的なミスにより、社外に情報漏洩する恐れがあります
情報漏洩を起こすケースとして挙げられるのは、次のようなケースです。

  • 管理者が投稿する際に、限定公開ではなく通常公開としてしまう
  • 管理者がURLの送信先を間違ってしまう
  • 視聴可能なURLを、社員が誤って社外に流出させてしまう

Youtubeを活用して企業研修を実施するには、あらかじめ情報漏洩のリスク対策を万全にしてください。

既存の動画を使う場合は許可を取る必要がある

企業研修にて、第三者が作成した既存のYouTube動画を使う場合は、許可を取らなければなりません
YouTubeの動画は一般的に、動画制作者もしくは所有者に著作権があり、保護されてているからです。
※引用元:https://support.google.com/youtube/topic/2676339?hl=ja&ref_topic=6151248&sjid=14601510786746924482-AP

YouTubeの動画製作者の情報は、アイコンをクリックすれば閲覧できます。概要欄に以下の情報が掲載されているチャンネルも多いです。

  • 公式HP
  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • ブログ

既存の動画を使いたい場合は制作者に連絡を取り、使用許可に加えて使用条件なども併せて確認しましょう。

進捗状況の管理が難しい

Youtubeの動画で企業研修を実施する際は、進捗状況の管理が難しい点に留意してください。視聴時間や視聴履歴の詳細を確認するのが難しいためです。Youtubeでは視聴者数は表示されますが、動画を見た個人の情報までは入手できません。

視聴履歴の管理は、企業研修の進捗状況を管理するために重要です。研修の対象社員がきちんと受講しているか確認するため、補完するシステムが必要となるでしょう。

広告が多く入る

Youtube動画を企業研修に採用する際の注意点として、YouTube広告の多さも挙げられます。たとえ限定公開の動画でも、Youtubeが広告を挿入する場合があり、企業側ができる対策はありません。

広告が多く入ると、研修中の集中力が散漫になってしまい、研修に対するモチベーションが下がる可能性があります。広告を視聴したり削除したりするのにも時間と手間がかかるため、研修効率が落ちるのは避けられないでしょう。

東映の研修動画紹介

東映は、企業向けの研修動画サービス「ドラスタ」を運営しています。映画会社が作成するリアリティあふれるドラマ形式などを使ったドラマティックな研修動画で、高い学習効果を実現します。

以下では、ドラスタが提供する研修動画の一例を紹介するので、ぜひご覧ください。

心をつなぐ、はじめの一歩

某企業の社員が、社内報の人権特集記事の取材を通じて、人権意識を高めるストーリーです。初めは人権研修を面倒がっていた主人公ですが、取材を通じて思わぬところにハラスメントや無意識の差別の種があることに気づきます。

価値観や背景は人それぞれです。お互いの気持ちを尊重することで、全員が気持ちよく働ける職場環境を作るヒントを得られる動画です。

人権啓発の動画研修

人権のすすめ Ⅱ

ショートストーリーを通して、以下のような職場におけるさまざまな困りごとや課題をテーマにした作品です。

  • ハラスメント
  • アンコンシャス・バイアス(無意識な偏見)
  • 心理的安全性

本人には自覚や悪気がなくとも、知らないうちに相手を傷つけているかもしれない場面を中心に扱っています。「何気ない発言が相手を傷つけているかもしれない」という気づきを得るきっかけをつくる映像教材です。

人権啓発の動画研修

企業研修の動画ならドラスタへ

研修に動画を用いれば、コスト削減やリソースの節約が行えるほか、学習効果の向上が期待できます。しかしクオリティの高い動画を作れず、困っている人も多いのではないでしょうか。

高クオリティのドラマ作品で研修効率をアップさせたいなら、東映が運営する「ドラスタ」がおすすめです。

ドラスタは映画会社のノウハウを活かし、観るだけで心に残る、効果の高い研修動画を実現します。多岐にわたる作品を用意しており、コンクールでの入賞実績もあります。

詳しく知りたい人は、下記よりドラスタのサービス内容をチェックしてみましょう。

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