集合研修のメリット・デメリットとは?オンライン研修との違いを解説
「集合研修にはどんなメリット・デメリットがある?」
「集合研修とオンライン研修との違いは?」
このような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、集合研修のメリット・デメリットを詳しく解説。集合研修とオンライン研修との違いを、6つの視点から比較して分析します。
社員研修の方法を検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。
集合研修とは
集合研修とは講師と受講者が1カ所に集まり、実際に対面して行われる研修のことです。自社の社員が講師を担当したり、外部から専門の講師を招待したりと誰が講師を務めるかは場合によります。
集合研修が選択されやすいシーンは、新入社員研修などの大勢を対象とする研修です。座学だけでなく、グループディスカッションやロールプレイなどを実施するケースもあります。
集合研修のメリット
集合研修ならではのメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 社内コミュニケーションが活発になる
- 実践的なトレーニングができる
- 企業文化や風土の継承につながる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
社内コミュニケーションが活発になる
集合研修では社員が同じ場所に集まるため、社員同士のコミュニケーションの活発化が期待できます。普段は会わない部署の社員と交流する機会もあるでしょう。
普段は話す機会のない、異なる職種の同僚と会話をすることで、新たな視点や業務に役立つヒントを得られるかもしれません。テレワークが普及している現代だからこそ、対面で交流できる価値は高まっているのではないでしょうか。
実践的なトレーニングができる
集合研修では、ロールプレイやグループワーク、ディスカッションなどの実践的なトレーニングを行いやすいです。ビジネスシーンで実際に直面しやすい状況を想定した、実技的な課題を研修に取り入れられます。
座学や動画教材などによる研修では、どうしても受け身な学習になりがちです。集合研修を実施すれば、得た知識のアウトプットを積極的に行えます。
企業文化や風土の継承につながる
企業文化や風土の継承につながる点も、集合研修のメリットです。多くの社員が同じ場所に集うため、会社の価値観や雰囲気を参加者全員で共有できます。
新入社員の研修を集合研修形式で行えば、新たな世代に企業文化を伝えられるでしょう。これから自社の一員として仲間意識を持ってもらうためには、現場の空気感といった非言語のコミュニケーションも重要です。
組織のアイデンティティを維持するためにも、集合研修は効果的といえます。
集合研修のデメリット
集合研修にはいくつかのデメリットもあります。代表的なものは以下の3つです。
- スケジュール調整が難しい
- コストがかかる
- 労力がかかる
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
スケジュール調整が難しい
集合研修を行うためには、参加者のスケジュールを調整しなければなりません。研修に参加する人数が多くなるほど、スケジュール調整は難しくなるでしょう。
集合研修の実施日には、参加者の通常業務がストップするため、生産性の一時的な低下が起こり得る点にも注意が必要です。繫忙期に多数の社員が参加する研修は実施しないなど、できる限り影響を抑えられる日程を選ぶ必要があります。
コストがかかる
集合研修では、大人数を収容できる会場の確保や、講師のアサインなどさまざまなコストがかかります。場合によっては昼食や機材、宿泊施設の手配なども必要です。
講師を外部から招待する場合は、依頼費用もかかります。大規模かつレベルの高い研修をするなら、それに伴いコストも増加するでしょう。
労力がかかる
集合研修を実施するためには、運営側に労力がかかります。具体的には、研修担当者は以下の業務をこなさなければなりません。
- 関係者のスケジュール管理
- 研修用教材の作成
- 会場の確保
- 講師の確保
- 研修実施後のフォロー
研修の規模が大きくなればなるほど、これらの負担は増していきます。プロジェクト形式で準備を進めるなら、担当者は定常業務と並行して準備を進めなければなりません。集合研修を成功させるには、長い準備期間が必要です。
集合研修とオンライン研修の比較
社員研修を行う方法として、集合研修以外にオンライン研修が挙げられます。集合研修とオンライン研修では、以下の点に違いがあります。
- 実施形式
- コスト
- 研修を受けられる回数
- 社員同士のコミュニケーション
- 運営側の負担
- 向いている研修内容
各ポイントを比較し、それぞれの特徴をより理解していきましょう。
実施形式
集合研修は、参加者全員が同じ場所に集まり対面で受講する形式です。会場が遠方である場合、移動や宿泊が必要なケースもあります。
一方で、オンライン研修は時間・場所を問わず受講できる形式です。参加者が全国に散らばっていたとしても、同じ研修を受けられる点はオンライン研修が優れています。
コスト
集合研修では社員が一つの場所に集まるため、会場費や往復の交通費、遠方ならば宿泊費がかかります。外部から講師を招く場合、依頼費用も必要です。
オンライン研修でも、教材の用意や環境整備などのコストがかかります。しかし、会場のセッティングや受講者の移動費といった物理的・人的コストは集合研修より抑えられます。
研修を受けられる回数
集合研修では、原則1回しか同じ内容の研修を受けられません。しかし、オンライン研修なら動画のアーカイブが残っていたり、教材を何度も視聴できたりと繰り返し受けられる環境が整っています。
1回の研修で、全ての内容を完全に理解するのはなかなか難しいものです。ほとんどコストをかけずに、同じ品質の研修を何度も繰り返せる点はオンライン研修の最大のメリットともいえます。
社員同士のコミュニケーション
集合研修では、社員同士でコミュニケーションをとる機会が多いです。参加者同士で協力し、グループワークなどの課題を進めていきます。
一方オンライン研修では、工夫をしないと社員同士のコミュニケーションを取るのは難しいでしょう。社員同士のコミュニケーションの取りやすさは、集合研修に分があります。
運営側の負担
集合研修を行う場合、参加する社員や講師のスケジュールを調整したり、会場を抑えたりなどの負担が大きいです。
しかし、オンライン研修なら運営側の負担は受講者の環境整備のみです。教材については、既成の動画教材を使う方法もあります。研修の準備や当日の運営にかかる負担は、オンライン研修の方が少ないでしょう。
向いている研修内容
集合研修に向いている研修内容は、受講者同士でコミュニケーションを取る必要があるものです。具体的には、グループディレクションやロールプレイングなどが該当します。オンライン形式でも可能ではありますが、対面の方がスムーズに進められるでしょう。
一方オンライン研修は、視覚的に伝えた方が理解しやすい知識を学ぶのに向いています。例えば、接客や調理などのやり方は、言葉ではなく実際に目で見た方が分かりやすいでしょう。
また、ビジネスマナーなど対面する必要性の少ない知識のインプットは、オンライン研修の方がコストパフォーマンスに優れています。
実施内容によって研修を選択する
オンライン研修の方法として、講師がリアルタイムでしゃべる形式と、教材動画を流す形式が挙げられます。このうち、オンライン研修というと動画での実施を指すのが一般的です。
オンライン研修と集合研修には、どちらも向き不向きの研修内容があります。実施したい研修によってどちらかを選択し、使い分ける必要があるため、見極めて選択しましょう。
どちらか判断できない場合は、動画での実施を指すのが良いでしょう。
動画研修のメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 見る人の心に残りやすい
- 一人でいつでもどこでも受講できる
- 集合研修の教材としても利用できる
動画研修のメリットは以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
https://dramatic-study.toei.co.jp/about/merit/
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