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情報モラル教育とは?情報モラルを構成する5つの柱と教育対象者別の学習方法を解説!

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情報モラル教育とは?情報モラルを構成する5つの柱と教育対象者別の学習方法を解説!

現代の学校現場では、スマートフォンやSNSの急速な普及に伴い、ネットいじめ、個人情報漏えい、著作権侵害、ゲーム依存など、情報モラルに関わる問題が複雑化しています。

このような状況下で、児童生徒に情報社会で適正な活動を行うための基盤となる考え方と態度を身につけさせる「情報モラル教育」の重要性が、年々増加しています。
情報モラル教育の目的は、他者の権利を尊重し、情報社会での行動に責任を持つ態度を育むことです。

この記事では、情報モラル教育の基本から、文部科学省が示す情報モラルを構成する5つの柱、そして教育対象者別に効果的な学習指導のあり方について、詳しく解説いたします。

なぜ今、情報モラル教育が必要なのか?

情報モラル教育は、情報社会の一員として、自他の権利を尊重し、責任ある行動を取るための基盤を育むことを目的としています。

デジタル化が急速に進む現代において、児童・生徒が被害者にも加害者にもならないために、義務教育の段階から体系的に情報モラルを身につけておくことが求められているのです。

SNSの不適切な利用によるトラブル防止

スマートフォンやタブレット端末の普及により、児童生徒のSNS利用開始年齢は低下傾向にあります。

SNSは便利なコミュニケーションツールである一方で、誹謗中傷やネットいじめ、不適切な画像投稿による炎上、犯罪被害への発展など、さまざまなトラブルの温床ともなっています。

これらのトラブルは、匿名性や情報拡散の速さといったインターネットの特性によって、しばしば深刻な事態へと発展してしまうのです。

情報モラル教育では、こうしたネット社会の特性を児童・生徒に理解させ、相手の立場を思いやる道徳的な態度を育むことで、トラブル防止につなげます。

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情報モラル教育で身につけるべき知識とスキル

文部科学省が提唱する「情報モラルを構成する5つの柱」は、情報モラル教育の基礎となる考え方を示しています。

情報モラルを構成する5つの柱

文部科学省が提唱する「情報モラルを構成する5つの柱」で示されている5つの要素は、以下の通りです。

情報社会の倫理

情報社会の倫理とは、匿名性が高い環境でも、相手への配慮や責任ある行動が求められることです。

たとえば、インターネット上での人権尊重やプライバシー保護、著作権の理解と遵守など、情報社会における倫理的な行動規範を学ばせましょう。

法の理解と遵守

個人情報保護法をはじめ、著作権法や不正競争防止法、不正アクセス禁止法など、情報に関連する基本的な法律を理解し、これらを遵守することの重要性を学びます。 違反した場合のリスクや罰則についても認識を深めます。 インターネット上でのルールやマナーの理解、遵守も含まれます。

公共的なネットワーク社会の構築

インターネットが公共の場であるという認識を持ち、建設的なコミュニケーションを通じて、健全で安全なネットワーク社会の形成に貢献する意識を育みます。 情報リテラシーを高め、適切な情報収集・発信能力を養います。

安全への知恵

サイバー攻撃やウイルス感染、フィッシング詐欺、不正アクセスなど、情報セキュリティに関する脅威から身を守るための知識と対策を学びます。

強力なパスワード設定や不審なメールやWebサイトへの注意、ソフトウェアの定期的な更新などが、これに当たります。

情報セキュリティ

企業の機密情報や個人情報の適切な取り扱い、情報システムへのアクセス管理、デバイスのセキュリティ対策(紛失・盗難時の対応)、インシデント発生時の報告・対応手順など、組織として求められる情報セキュリティ対策について学ばせます。

情報モラル教育の具体的な企画・実施方法

情報モラル教育を効果的に実施するためには、対象者の特性やニーズに合わせた内容設計が重要です。

教育対象者別に効果的な学習内容を設計

情報モラル教育では、児童生徒の発達段階や情報機器の利用状況に応じて、指導内容や方法を柔軟に変化させることが重要です。

企画担当者は、学校現場の現状に即したケーススタディを取り入れ、参加者が「自分事」として考えられるように学習を設計する必要があります。

指導の際は、厳しく制限するのではなく、本人と保護者がルールを決めるなど、コミュニケーションを重視することが成功の鍵となるでしょう。

小学校向け情報モラル教育

小学校向け情報モラル教育では、インターネットの基本的な使い方、個人情報を安易に教えないこと、有害情報に触れないためのルールなど、情報社会に触れる上での基本的なマナーや危険回避の方法を学びます。

低学年においては、ゲームやアプリの利用時間を守るといった、健康面や生活習慣との関わりを学ぶことが中心となります。

高学年になると、IDやパスワードの保護や、契約行為の意味といった、より具体的な内容も含まれてきます。

メディアリテラシーの初歩として、情報の正誤を判断する力を養う指導も重要です。

中学生向け情報モラル教育

中学生向け情報モラル教育では、SNS利用における危険性(ネットいじめ、なりすまし、誹謗中傷)、著作権や肖像権の理解、オンラインゲームへの依存など、より複雑な問題に対する判断力を養います。

相手の立場や気持ちを考えたコミュニケーションの重要性を深く学ばせる必要があります。 また、情報発信の責任を強く意識させ、安易な発言がもたらす影響を考えさせる指導が求められます。

高校生向け情報モラル教育

高校生向け情報モラル教育では、情報発信の社会的責任、フェイクニュースの見極め方、サイバー犯罪防止、情報セキュリティの重要性など、社会の一員として求められる高度な情報リテラシーを学びます。

将来の社会生活を見据え、情報に関する法律や制度を多角的に理解し、社会の構成員として適切な判断と行動が取れる態度を養うことが目標となります。 知的財産権や情報社会の倫理といった、より高度なテーマも取り扱いましょう。

学習効果を高める映像教材の活用法

情報モラル教育を成功させる上で、映像教材の活用は非常に有効な手段です。 座学だけでは伝わりにくい情報セキュリティの脅威や、情報漏えいの具体的な手口、SNSトラブルのリアルな状況などを、視覚と聴覚に訴えかけることで、受講者の理解度と記憶への定着率を格段に高めることができます。

特に、情報漏えいやサイバー攻撃の事例を再現した映像は、児童・生徒に「自分ごと」として捉えさせる効果があり、危機意識の向上に直結するでしょう。

公的機関・公益法人に特化した学習映像教材

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まとめ

情報モラル教育は、「情報社会で適正な活動を行うための基盤となる考え方と態度」を身につけるための教育であり、コンプライアンス遵守、社会的な信用の維持、そして深刻なネットトラブルの防止という観点から、現代の公的教育機関にとって不可欠な要素となっています。

文部科学省が示す5つの柱(倫理、法、公共性、安全、セキュリティ)を軸に、児童生徒の発達段階に応じた体系的な指導を設計することが重要です。

情報モラルの指導においては、最新の事例やリアルなトラブルを扱った映像教材の活用が、児童生徒の危険予知能力を高め、責任ある行動を促す上で非常に効果的です。

企画担当者としては、教員の負担を軽減しつつ、教育効果を最大化できる、「ドラスタ」のようなデジタル教材の導入を検討することで、情報化社会を安全かつ賢く生き抜くための力を育成することが求められます。

学校、家庭、地域が連携し、情報モラル教育に継続的に取り組むことが、次世代を担う子どもたちの安全と成長を守ることにつながるでしょう。

東映の学習映像教材「ドラスタ」でも、情報モラル教育に対応したコンテンツのご用意がございます。
ぜひ「ドラスタ」の活用をご検討ください。

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